セフレゲットの道のりは巧妙に塞がれている
火のないところに煙は立ちませんし、「異性との出会い」がないところに「セフレ関係」は発生しません。
ですから、「セフレ候補となる異性を探す」というのは、「見知らぬ異性との出会いの機会がある出会いの場を探す」ということに直結しています。
出会いの場の情報を収集し、その出会いの場に足を運び、初対面の異性と出会い、セフレにするための交渉をしかけていく。見知らぬ異性を相手にしたセフレづくりのルートというのは、極端に単純化すると、これに尽きます。
しかし、いざセフレ探しを始めようと思っても、肝心の「異性との出会いの場」というものが、そもそもわからない。これが、セフレ探しにおける最初の挫折であるでしょう。セフレを求める多くの人が、まず、異性との出会いの場に到達する直前の場所で右往左往し、そのままセフレ探しを諦めています。
ですから、「出会いの場を一つでも多く知っている」ということは、セフレづくりにおいて大きなアドバンテージを持っているということを意味します。
しかし、「異性との出会いの場」を知っているからといって、また、「出会いの場」に頻繁に足を運んだからといって、確実にセフレが作れるというわけではありません。
むしろ、足繁く「出会いの場」に通いつめたはいいものの、結局一人もセフレを作れないまま帰還する、ということが繰り返され、セフレづくりを諦める人のほうが多い、というのが偽りなき現実というものでしょう。
「出会いの場」に通いつめて失敗を繰り返していると、「出会いの場」からセフレ候補を発見してセフレをつくることは本当に可能なのだろうか、という深甚な不安にとらわれることになります。この不安に負けることなくセフレを欲求しつづけるという不屈の精神のみが、セフレゲットを可能にします。
この「不安」を軽減させるための対策としては、「セフレ探しとはそもそもそういう難しいものだ」という現実をあらかじめ知っておく、というのが有効でしょう。
ですから、今回は、出会い系などの「インターネット」という空間以外の「出会いの場」を紹介しつつ、開かれている「出会いの場」でセフレをつくるのがいかに難しいか、ということを書いていこうと思います。
出会いの場における「ナンパ」で男性がセフレをつくるのは難しい
出会いの場で見知らぬ異性と出会うための、最大の、かつ、ほぼ唯一の方法としては、「ナンパ」があげられると思います。
「ナンパ」というと、街中にいる異性に手当たり次第に声をかける、いわゆる「ストリートナンパ」というスタイルだけを想像されるかもしれませんが、「ナンパ」という方法は、なにも「ストリートナンパ」に限定されるものではありません。
クラブや居酒屋、バーなどで異性に話しかける行為も「ナンパ」に含まれます。出会い系の掲示板、マッチングアプリ、テレクラなどの出会いサービス、SNSなどで異性にアプローチをしかけるという行為も、広い意味で「ナンパ」だと捉えてよいかもしれません。
今回はインターネット上における「出会いの場」を除外して、現実空間における「出会いの場」を中心に話を進めますので、前者の「ナンパ」のみに話を限定させていただきます。
あなたがもし、セフレ候補を紹介してくれるような豊富な人脈を持つ「仲間」を持たず、たった一人で丸腰のまま、インターネット以外の「出会いの場」に参入するのであれば、異性と知り合い、かつ、セフレをゲットするためには、生身の身体で「ナンパ」を行う以外の方法はありません。
しかし、この限られた方法である「ナンパ」という無謀なやり方は、「セフレ候補」を口説き、セフレを獲得するための方法として、果たして有効なのでしょうか。
まず、身も蓋もない前提として、「ナンパ」が有効であるかどうかは、性別によって左右されてしまう側面がある、というのが私の考えです。
女性であれば「逆ナン」でセフレ候補と出会ってセフレをゲットするのはかなり簡単ですが、男性の場合は、それとは比較にならないかなり厳しい戦いを強いられる、ということをあらかじめ覚悟しておいたほうがよいでしょう。
セフレ探しをする人間はそもそも「招かれざる客」である
クラブ、居酒屋、バーなどの開かれた「出会い」の場に足繁く通いつめ、そこに集まる異性に声をかける、というのは、セフレ探しの定番であり、定石であるとも言われています。
しかし、ここからは「男性」に限定して話をすすめることになりますが、クラブや居酒屋といった場所でセフレ候補を探したりセフレをゲットするのは、正直なところ、かなり難しいと言わざるをえません。
男性の「ナンパ」が基本的に厳しい戦いを強いられる、という覆せない前提とあわせて、「クラブ」や「居酒屋」といった一見開かれている場所で男性が「ナンパ」をする場合、「出会い系」などの出会いのためのインフラがきっちり整えられているインターネットのサービスを使うときよりも遥かに難易度が高くなる、ということは覚えておいたほうがよいかもしれません。
「クラブ=ナンパ」というようなイメージが強い人もいるかもしれませんし、そのようなクラブがあることも確かです。ですが、クラブという場所は基本的には「音楽を楽しむ場所」です。クラブによってはナンパ行為それ自体が禁止されている施設もあるくらいで、実は、クラブというのは、それほどセフレ探しのための「ナンパ」に向いている出会いの場所ではありません。
男女問わず、爆音のダンスミュージックなどで踊ることを好むタイプの客は、クラブという場所に「音楽」を楽しみにきています。私自身、クラブに遊びにいくときは、セフレ探しのことなどは一切考えず、クラブでのみ体験できる音響で、音楽を全身で堪能する快楽に没入することを目的にしています。
セフレ候補などを探すナンパ目的の客というのは、音楽を楽しむためにクラブに遊びに来ている客にとっては、はっきりいって邪魔な存在です。もし、クラブでナンパをしようと考えているのであれば、「自分は招かれざる客である」という最低限の自覚を持ってから会場に足を運びましょう。
クラブにいる女性は「仲間」たちに囲繞されてナンパから守られている
もし、クラブのような場所で女性との出会いがあるとしたら、それは、「ナンパ」という形ではなく、クラブという場所で出会うことができる音楽好きの「仲間」から、共通の知り合いとして紹介される、というようなパターンがメインとなるでしょう。
クラブに遊びにきているような女性が、「完全な独り身」であるということは稀です。クラブに遊びにきている女性は、クラブにいる時点で、すでに、異性の「仲間」たちに囲繞されており、ナンパ目的の独り身の男性から身を守られて隔離されている存在です。このような「仲間に守られた女性」にナンパをしかけても、彼女を守る「仲間」たちによって妨害されるだけなので、はっきりいって時間と労力の無駄です。
あなたがよっぽどの美形であるか、話し上手であるか、性的魅力の持ち主であるか、高度なファッションセンスの持ち主であるかなら多少は話は別ですが、そうでない限り、「仲間」不在のまったくの「無」の状態から、クラブで女性に話しかけてセフレをゲットする、あるいは、独り身でクラブに遊びにきているレアなセフレ探しをしている女性から積極的に話しかけられる、ということはまずありません。
可能性はゼロではないにせよ、セフレゲットは極めて難しいと考えて、現実的な思考を持ったほうがいくらか身のためでしょう。
なお、上記したような、様々な人間的魅力は、クラブ以外の場所でセフレ候補を探す上でも重要です。もし、「仲間」が一人もいない状態で「ナンパ」という方法でセフレを探すのであれば、上記した人間的魅力の欠如の度合いを把握して、その欠如を埋めるために、自分が何をすべきか、どのように魅力的な人間になっていくかをたえず思考し、研鑽していく必要があるでしょう。
美貌などの先天的なものはどうにもなりませんが、最低限の清潔感を保つことや、ファッションセンスを洗練させること、会話の能力を上昇させることなどはある程度は可能ですので、セフレゲットを目指すのであれば、獲得可能な人間的魅力を磨くことを片時も忘れないようにしましょう。
セフレゲットのための道のりは巧妙に塞がれている
クラブにおいて、「ナンパ」目的の客は歓迎されない傾向があるのですが、これは、クラブに限った話ではありません。居酒屋やバーなどの空間では、この「ナンパ」目的の客を排除する傾向が、クラブ以上に強くなります。
居酒屋の場合、それがチェーンの居酒屋でなく、とくに個人経営の居酒屋であると、「セフレ」を探して異性との出会いを目当てに飲みにきているような独り身の客は、店長や店員などにその目的がバレていることが多く、早い段階で警戒される傾向があります。
あるいは、「セフレ」目的じゃないとしても、複数人の「仲間」と飲みに行っているのではない独り身の男性客の場合ですと、常連の女の子を見知らぬ客の近くには座らせないようにする、という店側の配慮があります。
私自身、「セフレ」など関係なく、ただ晩酌として、ふらりと新規開拓するつもりで酒を飲みに行っただけにもかかわらず、カウンターに案内されたときに、女性の常連客と自分の間に、男女混合の別の常連客数人を無理やり挟まれる、というような店長の配慮が施されて、不快な気持ちを味わった経験があります。
あのときの店長のいぶかるような眼つきと、新参者をちら見しながら常連客と囁きあうような独特の陰湿な雰囲気は、「仲間」を持たずに「独り」で行動することを好む男性が女性と出会うための道は巧妙に閉ざされている、というこの世の原理を突きつけられるようであり、なかなか印象的でした。
そのせいで、夜の秘かな楽しみであったお酒もかなりまずく感じられたものです。
個人経営の居酒屋やバーなどは、そのように暗黙の「ナンパ」対策がしっかりしており、「セフレ」探しが封じられている環境であるということは、知っておいて損はないでしょう。
個人経営の店ではないチェーンの居酒屋などの場合、別のテーブルにいる異性などにしたたかに酔っ払った勢いで話しかけるような行為がある程度は可能ですが、「セフレ候補」だと判断したから、という理由だけで、居酒屋にいる異性に話しかけるということは、相手のプライベートの領域に自分勝手に侵入するということを意味しますから、あまり歓迎されることはありません。警戒されて終わることがほとんどです。
また、クラブのときと同様、同性異性関係なく、「仲間」たちに囲繞されてナンパから守られている存在であるということも忘れてはならないでしょう。
以上のような理由から、居酒屋やバーでの「ナンパ」からセフレを獲得するのは、あまりオススメできませんし、成功率も低いと言わざるをえません。
女性と出会う前にまずは男性の仲間を作るのがオススメ
勘が鋭い方はすでに察したのではないかと思われますが、セフレ探しをするのであれば、実は、「異性がいる場所」を目指すよりも先に、同性の友人や知人などを増やし、複数人で行動できる「仲間」という間柄を獲得するほうがよいのです。
なにも、「異性の友人を紹介してもらえる確率が増える」というのだけが「仲間」の持つ強みなのではありません。
「仲間」という集合体で行動することが決してない「独り」という存在のあり方は、「独り」であるがゆえに、生きているだけで警戒される傾向があります。同性の友人があまりいないような孤立した男性は、なにか、人格に問題があるのではないか、と考えてしまう女性は想像以上に多いのです。
「異性との出会いの場」とされている空間に参入するにあたって、「独り身」の男性は、複数人の「仲間」で行動している男性たちに比べて、かなり不利な状況におかれています。
複数人の「仲間」で行動している男性は、自分たちが独り身ではないことで有利な立場にいることを意識的にであれ無意識的にであれ自覚していますから、集団特有の行動をとります。この「集団特有の行動」が、女性にとって「男の子たちの好ましい行動」とうつることがある、ということもある程度は自覚しておりますから、自信に満ちてもいます。
もちろん、複数人の男性による「集団特有の行動」のほうにむしろ恐怖を抱く女性というのもいますから、簡単に一面化することはできないのですが、完全に孤立した独り身の男性に対する「存在そのもの」に対して抱く恐怖に比べると大したものではなく、怖いと感じる女性の数も少ないという傾向が強いことは否めません。
ともすると、「同性の仲間」を作るという選択肢は、「異性との出会いの場」を作るということとほぼ同じであるとさえ言い切ってもいいかもしれません。
あなたがもし、異性との出会いの場に参入しているにも関わらず女性に警戒され、セフレも作れない、という独り身の男性であるならば、セフレづくりを完全に諦めてしまう前に、まずは、同性の「仲間」を作りはじめるところからセフレづくりのルートを改めて見直してみるのもよいかもしれません。