それでもセフレが欲しい人のためのセフレガイド

明晰ゆえに難しいセックスフレンドの作り方

セックスフレンドがほしいと考えている人にとって、どのようにしてセフレを作ればよいのかという問題以上に悩ましい切実な問題はおそらくないのではないかと思われます。

セフレを実際に作るのは簡単なことではなく、正直なところ、非常に難しいと言わざるを得ないのですが、セフレを作る大まかな方法はそれほど難しいものではありません。

あまりにもあっさりとしすぎていて拍子抜けすることになるかもしれませんが、セフレを作るための方法というのは、おおよそ、次の三つに絞られるといってよいでしょう。

  1. 異性の友人・知人をセックスフレンドにする
  2. 恋人をセックスフレンドにする
  3. 出会い系やテレクラなどの出会いサービスを利用したり、コンパに参加したり、知人に紹介してもらって、まったく知らない異性を開拓してセックスフレンドにする

異性の友だちをセフレにする

恋人ではだめなのだ。徹底的にセフレである必要があるのだ

まず、最初の「異性の友達をセックスフレンドにする」という方法ですが、これに関しては特別な説明を必要とはしないでしょう。

これはそのまま、自分の知り合いにいる異性のなかから一人をピックアップし、その相手に対して「セックスフレンドになってくれないか」と交渉するという方法です。

この方法の難しいところは、「友達」という関係性の相手とセックスをする、ということがなかなか受け入れられることがない、ということに尽きるのではないかと思います。

セフレの交渉をしかけたが最後、成功するにせよ失敗するにせよ、「友達」という人間関係が崩れることも予め覚悟しておかなければならないでしょう。

ですから、どうしてもこの相手とは異性の友人同士のままでいたいのだ、と感じているような相手にセックスフレンドになる交渉をしかけるのは考えものです。

それほど深い関係にあるのではない「知人」程度の人であれば、その「知人」としての関係が終わるだけですから、成功すればセックスもできますし、失敗したとしても、あってないような関係性でしょうから、未練もなく関係性の崩壊をやり過ごすことができると思います。

当然ながら、友人や知人などが一人もいない孤立型の人間はこの方法でセックスフレンドをつくることができませんから、他者と関わりを持つ機会を増やし、出会いの場に積極的に参入し、まずは知人を増やすところから始めていくといいでしょう。

この方法に関しては、性交渉に成功したとしても、セックスを通して「セックスフレンド」ではなく「恋人」になってしまう場合があります。

もし「恋人ではだめなのだ。徹底的にセフレである必要があるのだ」と考えているセフレ原理主義者であるならば、セフレにするための交渉のさじ加減がいささか難しいかもしれません。

恋人をセフレにする

続いて、「恋人をセックスフレンドにする」という方法です。

これに関しては、恋人をセックスフレンドにするなどというのは矛盾しているのではないか、倒錯しているのではないか、というような疑問がぶつけられてしまうような、一見すると不可解な方法でしょうから、少しばかり補足をしながら説明していくことにしましょう。

当たり前の話ですが、そもそも「恋人」というのは「恋人」なのであって、「セックスフレンド」ではありません。ですから、いくら「恋人」とセックスをしても、「セックスフレンド」とセックスした、ということにはありません。当然、「恋人」相手だから、それでいいのです。

では、「恋人をセックスフレンドにする」というのはどういうことなのか、というと、たとえば、次のようなパターンが考えられます。

それは、「もう恋愛感情はあまりないが、肉体への性的な未練はある」と感じている「恋人」と別れる際に、セックスフレンドとしての関係を継続することを交渉する、というものです。

このような性的未練にのっとったセフレ交渉は、人としては最低の行動と捉えられがちな態度ですから、敬遠する人も多いのですが、私は、欲望に忠実であるこのようなセフレ交渉、どうせ別れるのだからもはやどのように関係が崩壊してもよいのだという大胆さ、せっかくだからセックスの味わいを最後の一滴まですすりたいというあわよくば精神がそれほど嫌いではありません。

「恋人」としての関係に終止符を打つくらいですから、相手のさめきった精神がセフレ交渉を受け入れてくれる確率は低いですが、どうしてもセフレが欲しいというのであれば、ダメ元で交渉してみてもあまり損はないのではないかと思います。

交渉に失敗した場合、遺恨が残り人として軽蔑されることなどは覚悟しましょう。そういうことがまるで気にならないタイプであれば、去りゆく人間の遺恨や軽蔑などは何の問題にもならないでしょう。

「元・恋人」に、別れてからある程度の時間が経ってからセフレ交渉をしかける、という方法もあります。これは、上記した別れ際のセフレ交渉の延長であると私は考えています。

「元・恋人」は、別れた直後に比べて自分に対する感情が軟化していることが多く、セフレ交渉が意外とうまくいくことが多いのが特徴でしょうか。

とはいえ、「元・恋人」は、連絡先がわからなくなっている場合も多く、すでに新しいパートナーを見つけていることもあるので、その点においてはセフレ交渉が難しい相手であるともいえます。

連絡先がわからなくなっている場合は諦める他ありませんが、すでに新しいパートナーを作っている場合は、新しいパートナーとの性交渉なり恋愛関係がうまくいっていない場合もあるので、そういう場合は、セフレ交渉の成功率が少しばかり上昇するかもしれません。

恋人をセフレにする裏技のような方法

「恋人をセックスフレンドにする」という方法のなかで、あまりオススメしたくないのですが、裏技的な方法が一つありますので、それも紹介しておきましょう。

その方法は、「恋人」として異性と関係を持ち、「恋人」のように表面的には振る舞いながらも、心の底では相手のことを「セフレ」と考える、相手のことを「セフレ」と考えていることをさとられないように「恋人」の関係を維持する、というものです。

これは、自分のことを「恋人」だと考えてセックスしてくれる相手を騙し、最終的に相手を傷つけてしまうようなやり方ではありますが、「恋人をセックスフレンドにする」確実な方法のうちの一つです。

さきほど、「恋人」とセックスをしても「セックスフレンド」とセックスしたことにはならない、と書きましたが、この場合は話が違ってきて、「恋人」とのセックスが「セックスフレンド」とのセックスになるわけですね。

こういったやり方でセックスフレンドをつねに確保している人は少なからず存在しています。別れたあとに、「相手に遊ばれているだけだった」だとか「性欲処理に使われているだけだった」というような感想をもらす人を見た場合は、大抵は、このパターンでセフレにされていたと考えてよいでしょう。

はじめは「恋人」だったのに、段々と「恋愛感情」が薄れてきて、すでに相手に対する「愛情」などは微塵もないのにもかかわらず、とりあえず「セックス」だけはできるから、ぎりぎりまで別れないでいる、というような関係性も、セフレ関係といってよいでしょう。

このパターンのセフレ関係は、上記したような騙しのセフレ関係の延長線上にあるものではありますが、初めから騙そうとしていたのではなくて、愛情の変化にともなって途中から相手を騙しはじめる、という違いを見出すことができるでしょう。

このようなパターンを見ていますと、はじめから「セックスフレンド」であると割り切って愛情の欠片もないセフレ関係を築いているタイプのほうが倫理的で潔く見えてくるのがなんとも面白いところです。

見知らぬ異性をセフレにする

最後に、「出会い系やテレクラなどの出会いサービスを利用したり、コンパに参加したり、知人に紹介してもらって、まったく知らない異性を開拓してセックスフレンドにする」という方法を見ていきましょう。

この方法は、交渉をしかける相手が「まったく知らない異性」であるという利点から、セックスフレンドをつくる最も最適な方法であると考えられています。

実際のところ、「友達」「恋人」をセフレにする、という二つの方法よりも、この「まったく知らない異性」をセフレにするという方法が、セフレづくりにおいては主流を占めています。

先に、「知人などに紹介してもらって」という出会い方について少し触れておきましょう。この方法は「友達の友達」であるという性質から、「まったく知らない異性」ではあるものの、紹介者という「知っている人」が介在してしまうことがややネックになるかもしれません。

紹介者にとって、その紹介した異性がそれほど深い関係ではない知人であった場合にはそれほど問題は生じないかも知れませんが、もし、紹介された相手が、紹介者にとってかなり親しい友人であった場合は、セフレにすることによって、その紹介された異性と紹介者との関係に影響を与える可能性があることを念頭に置かなければなりません。

私自身、自分の紹介によって共通の友人同士がセフレになった経験がありますが、セフレ関係の悪化によって、その後、一方の友人が私の関係と疎遠になってしまった、ということがあります。

その経験を経てからは、私は、異性の友人を同性の友人に紹介することにはきわめて慎重になりました。どちらも私にとっては大切な人間関係である以上、セックスなどという動物的行為によってそれらのかけがえのない関係に亀裂を入れられることは考えものだからです。

もっとも気楽なセフレ候補

その点、出会い系の掲示板や、コンパなどで出会ったまったく見知らぬ異性をセフレにするのは、「友達」「恋人」、あるいは「友達の友達」をセフレにすることに比べると、後腐れもなく、関係性の崩壊などもなく、だいぶ気楽なものです。

すべての利用者がそうであるわけではありませんが、出会い系や無店舗型テレクラには「セフレ」になれる相手を探すことを主要な目的にして登録しているユーザーも一定数いますから、セフレを探しにおいて、出会い系やテレクラなどの出会いサービスをおさえておくのは基本中の基本といえるかもしれません。

「友達をセックスフレンドにする」のところでも書きましたが、出会いの場に足を運び、一人でも多く連絡可能な知人を増やすことは重要で、たえず欠かさないほうがいいかもしれません。

たとえその場でセフレになれなかったとしても、何がきっかけになってセフレになってくれるかはわかりません。

また、セフレというのは、セックスだけで繋がりを持つという性質から、長期的な関係を維持するのが難しいという側面もありますから、セフレとなるパートナーをつねに確保するために、セフレ候補の異性は多ければ多いほどよいでしょう。